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| ■フェルメールとその時代
2000年4月4日(火)〜7月2日(日)大阪市立美術館 | 三輪聡子
((本学講師))
| 画家のみならず、小説家や映像作家に至るまで、20世紀の芸術家たちもフェルメールに魅了され続けた。プルーストやダリが、なぜあれほどフェルメールに憑かれたのか、曖昧で不透明な質感をもちながら透明な光を発するかのような画布の前に立てば、一瞬のうちに理解される。光るもの、映すもの、透きとおるもの、色やかたちの一定しないものなどの、「光」「光線」そのものの抽象ともいえるような表現に注目したい。同時代の他の画家たちと比較することで、その視点の特異性がいっそう明らかになるだろう。
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