朝鮮・韓国の美術工芸品を所蔵する美術館。二階では図書資料も閲覧できる。 今回の春季企画展では、信仰や崇拝の対象であるさまざまな神獣が集められている。場所の守護、長寿や息災の祈り、世の平安の祈願などのために神格化されたそれらの動物たちの多くは、日本でも伝統的に美術や工芸のなかにとり入れられ親しまれている、馴染み深いもの(鶴、亀、鹿、十二支など)である。日本の文化の源流や、習俗の親近性を見い出すことができると同時に、同一の起源から展開されたまったく異なる様式や、思いもよらぬ表現には、新鮮な驚きがある。
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