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| ■ジョン・バージャー『イメージ Ways of Seeing ――視覚とメディア』
伊藤俊治訳、PARCO出版、1986年,2400円 | 佐藤守弘
(本学講師)
| 「ものを見ることとはどういうことか?」本書はこのような疑問から出発する。『ものの見方』という原題を持つ本書は、4つの章――「複製技術」「女性ヌードとフェミニズム」「所有形式としての絵画」「広告」を扱ったもの――からなる。すなわち、私たちのものの見方とは、先験的なものでは全くなく、社会的に構築されたものである、ということをさまざまな事例を通して明らかにしていくのが、この書の目的である。言い換えると、本書は視覚性の構造を腑分けしてくれるのである。書かれたのは1972年。この書の発表から、ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズが始まったといっても過言ではないほど、はかりしれない影響力を持ったものである。
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