お知らせ

…講演会やイベントなどのお知らせを掲載しています。サイバーキャンパスとあわせて活用してください。

古典という「根」

カテゴリー: お知らせ愉快な知識への誘い |投稿日:2018年6月9日

佐藤真理恵(教員)  はじめまして。今回はご挨拶代わりに、私の専門分野である西洋古典学(古代ギリシア)と絡めたお話をしたいと思います。  といっても、西洋古典学では主に古代の文献や史料を扱うため、一見、芸術学とは関係がないと思われるかもしれません。しかし、西洋の芸術にふれるとき、好意的にせよ批判的にせよ、そこに古代ギリシアや古代ローマの影響がみとめられない作品などおよそ皆無といっても過言ではありません。この物言いは、欧米の高等教育において長らく権威として君臨してきた(現在ではそれも黄昏を迎えていますが)古典学の思い上がりでしょうか。

三上美和(教員) 横山大観展―東京画壇の精鋭―  皆さん、こんにちは。三上です。寒い日が続いていますが、お変わりございませんか。早いもので、1月も終わりですね。  今回は山種美術館の「横山大観展―東京画壇の精鋭―」(2月25日まで)を紹介します。今年は大観生誕150年に当たり、それを記念した展覧会です。

神宮御神宝の美

カテゴリー: お知らせ愉快な知識への誘い美術館・展覧会情報 |投稿日:2017年11月26日

比企貴之(教員)  伊勢神宮では、20年に一度、正殿はじめ諸殿舎を新たに造替するとともに、殿内に奉納される装束・神宝などにいたるまでを調進し、新宮に神霊を遷す一大事業がおこなわれる。これを式年遷宮と称す(「式」はさだめの意。「式年」で定めの年の意)。初めて催行されたのは、内宮が持統天皇4年(690)・外宮がその翌々年というから、いまから1,300年余りも昔のことである。以来、先頃2013年(平成25)の催行まで、中世の室町時代に120年ほどの途絶はあったものの、62回を数えている。

熊倉一紗(教員)

みなさんは、ふだん、レポートの準備や授業の予習・復習のため、もしくは小説などを読むため、本を手に取ることは多いと思います。その場合、たいてい「中身」を読むことに集中し、本そのもののデザインに注目することは、あまりないでしょう。しかし、1冊の本には、私たちの感覚を刺激する魅力がたくさん詰まっています。そのことをあらためて思い起こさせてくれたのが、京都dddギャラリーで開催の「平野甲賀と晶文社展」(会期:9月14日〜10月24日)でした。

京都dddギャラリーは、グラフィックデザインを中心に展覧会を企画・展示している数少ない施設(観覧料は無料!)で、大日本印刷株式会社(DNP)が運営しています。この京都dddギャラリーで先日まで開催していたのが「平野甲賀と晶文社展」でした。平野甲賀という名前は知らなくても、カッサンドルのポスターがあしらわれた沢木耕太郎『深夜特急』の装丁家といえばわかる、という方もいらっしゃるかもしれません。

梅原 賢一郎(教員)  道元の『正法眼蔵』は難解な仏教書の定番とされている。しかし、どの点で難解であるのか、じゅうぶんに吟味もされずに、イメージが先行している感がないわけではない。難解さは、境地の深さにあるのか、論理性に問題があるのか、文字の法外な配置にあるのか、などと、丁寧に検討していくと、案外、読めていけるのではないかと、わたしは思っている。そして、そうして読みすすめていくと、『正法眼蔵』は、たんに宗教書というにとどまらず、なんと含蓄のある、おもしろい書物だとも思うのである。  たとえば、わたしは、次の文を読んだとき、思わず、クスッと笑ってしまった。

三上美和(教員)  皆さん、こんにちは。ものすごく久し振りの更新ですが、お変わりなくお元気でしょうか。7月に入り、ますます暑くなってきましたね。  先月になりますが、出光美術館「水墨の風 長谷川等伯と雪舟」サントリー美術館「神の宝の玉手箱」(いずれも7月17日まで)に行きました。

6/4(日)芸術学科学習相談会・airUガイダンス

カテゴリー: お知らせ |投稿日:2017年6月2日

 『雲母』5月号のp.17でお知らせしている通り、芸術学科学習相談会を6/4(日)に京都と東京で開催し、各コースの教員が個別相談に応じます。「論文研究」や「卒業研究」の書き方やテーマ設定、研究の進め方、スクーリング科目やテキスト科目の履修、レポートの書き方等、皆さんの疑問点や不安点について相談する機会です。開催時間内に随時ご相談を受け付けております。

 学習相談会の前の時間には、airUを使用した学習方法を説明するガイダンスを行います。2016年度以前から在籍されている在学生の方を対象としたガイダンスですが、新入生の方もご参加可能です。ガイダンス内容は、airUで申込可能となったスクーリング申込や、airU上で受験可能となった単位修得試験、履修プランのたてかたなど、新たな機能を中心に説明いたします。また、2016年度からの変更点や注意事項についても改めてご説明いたします。申込不要ですので、直接会場にお越しください。全体ガイダンス終了後、個別相談も受け付けます。個別相談時にご自身のアカウントでログインして質問したい場合は、airUログインIDとパスワードを持参してください(2016年度以前に入学されている方は「サイバーキャンパス利用登録通知」のユーザID、パスワードでログインできます)。なお、本ガイダンスは、5/14(京都)、5/21(東京)で開催のairUガイダンスと同内容です。

https://air-u.campus.kyoto-art.ac.jp/news/detail/276/

——– ■airUガイダンス 日時:2017年6月4日(日)13:00~14:00  会場:京都・瓜生山キャンパス(教室は当日掲示) 会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)

■芸術学科学習相談会 日時:2017年6月4日(日)14:00~17:00 会場:京都・瓜生山キャンパス(教室は当日掲示) 会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)

 airUの「お知らせ」に掲載のとおり、芸術学科・美術科・デザイン科に2016年度以前から在籍されている在学生の方を対象に、airUを使用した学習方法を説明するガイダンスを行います。  airUで可能となったスクーリング申込や、airU上で受験可能となった単位修得試験、履修プランのたてかたなど、新たな機能を中心に説明いたします。  また、2016年度からの変更点や注意事項についても改めてご説明いたします。  申込不要なので、直接会場にお越しください。

 なお、全体ガイダンス終了後、個別相談も受け付けます。個別相談時にご自身のアカウントでログインして質問したい場合は、airUログインIDとパスワードを持参してください(2016年度以前に入学されている方は「サイバーキャンパス利用登録通知」のユーザID、パスワードでログインできます)。

※2017年度入学の新入生は、同日開催の新入生ガイダンスにご参加ください。

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2017年 5月 21日 (日)13:00~14:00 会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)

下記の日程で芸術学コース主催の公開講座を開催いたします。 

今回の講座はイタリア文化会館・大阪との共催で、現代美術史家で元ミラノ20世紀美術館館長のマリーナ・プリエーゼ氏を迎えて特別講演会を行います。テーマは、20世紀のイタリア美術のなかでも、もっとも世界的に知られた「空間主義」の創始者、ルーチョ・フォンタナ(Lucio Fontana)をめぐってです。カンヴァスに刃物で切り込みを入れた一連の作品で知られるフォンタナは、絵画や彫刻といった従来の枠組みを超え出て、現代美術の流れにおいて重要な役割を果たしました。