「Lo Gai Saber」へようこそ!
…「Lo Gai Saber|愉快な知識」は、京都造形芸術大学芸術学部通信教育部の「芸術学コース研究室」 が運営しています。芸術学について学ぶ学生の皆さんに向け、学習に役立つ様々な情報を発信しています。

熊倉一紗(教員)

みなさんは、ふだん、レポートの準備や授業の予習・復習のため、もしくは小説などを読むため、本を手に取ることは多いと思います。その場合、たいてい「中身」を読むことに集中し、本そのもののデザインに注目することは、あまりないでしょう。しかし、1冊の本には、私たちの感覚を刺激する魅力がたくさん詰まっています。そのことをあらためて思い起こさせてくれたのが、京都dddギャラリーで開催の「平野甲賀と晶文社展」(会期:9月14日〜10月24日)でした。

京都dddギャラリーは、グラフィックデザインを中心に展覧会を企画・展示している数少ない施設(観覧料は無料!)で、大日本印刷株式会社(DNP)が運営しています。この京都dddギャラリーで先日まで開催していたのが「平野甲賀と晶文社展」でした。平野甲賀という名前は知らなくても、カッサンドルのポスターがあしらわれた沢木耕太郎『深夜特急』の装丁家といえばわかる、という方もいらっしゃるかもしれません。

梅原 賢一郎(教員)  道元の『正法眼蔵』は難解な仏教書の定番とされている。しかし、どの点で難解であるのか、じゅうぶんに吟味もされずに、イメージが先行している感がないわけではない。難解さは、境地の深さにあるのか、論理性に問題があるのか、文字の法外な配置にあるのか、などと、丁寧に検討していくと、案外、読めていけるのではないかと、わたしは思っている。そして、そうして読みすすめていくと、『正法眼蔵』は、たんに宗教書というにとどまらず、なんと含蓄のある、おもしろい書物だとも思うのである。  たとえば、わたしは、次の文を読んだとき、思わず、クスッと笑ってしまった。

あの秘仏が展覧会へ:仁和寺の北院薬師さま

カテゴリー: 未分類 |投稿日:2017年9月18日

金子典正(教員)  毎年10月上旬になると学科共通科目「文化芸術遺産フィールドワーク2」で京都市北西部の古刹として名高い仁和寺、法金剛院、高雄の神護寺、栂尾の高山寺を訪れています。

拈華微笑2017(2):外国語のススメ

カテゴリー: 『雲母』について |投稿日:2017年8月26日
池野絢子(教員)
 卒業研究で西洋美術史を研究したいと考えていらっしゃる学生さんからたまに寄せられる質問に、「語学に自信がないのだけれど、どうしたら良いか」というものがあります。関心はあるのだけれど、外国語が読めないから、研究対象としては選べない。そう思って西洋美術史をあきらめてしまう方もいるようです。

池野絢子(教員)

クルト・シュヴィッタース、ハノーファー・メルツバウ、ヴィルヘルム・レーデマン撮影、1933年(図版出典:Karin Orchard, “Kurt Schwitters: Reconstructions of the Merzbau,” Tate Papers, no.8, Autumn 2007, accessed 14 December 2016.)

クルト・シュヴィッタース、ハノーファー・メルツバウ、ヴィルヘルム・レーデマン撮影、1933年(図版出典:Karin Orchard, “Kurt Schwitters: Reconstructions of the Merzbau,” Tate Papers, no.8, Autumn 2007, accessed 14 December 2016.)

 ドイツのハノーファー出身のダダイスト、クルト・シュヴィッタース(1887-1948)。その彼がライフワークとした作品「メルツバウ(メルツ建築)」は、廃物やがらくたのアッサンブラージュ、および白い板と石膏の幾何学的立体からなる、複合的構築物である。1923年、シュヴィッタースはハノーファーにあったアトリエ兼住居でその制作を始め、

三上美和(教員)  皆さん、こんにちは。ものすごく久し振りの更新ですが、お変わりなくお元気でしょうか。7月に入り、ますます暑くなってきましたね。  先月になりますが、出光美術館「水墨の風 長谷川等伯と雪舟」サントリー美術館「神の宝の玉手箱」(いずれも7月17日まで)に行きました。

6/4(日)芸術学科学習相談会・airUガイダンス

カテゴリー: お知らせ |投稿日:2017年6月2日

 『雲母』5月号のp.17でお知らせしている通り、芸術学科学習相談会を6/4(日)に京都と東京で開催し、各コースの教員が個別相談に応じます。「論文研究」や「卒業研究」の書き方やテーマ設定、研究の進め方、スクーリング科目やテキスト科目の履修、レポートの書き方等、皆さんの疑問点や不安点について相談する機会です。開催時間内に随時ご相談を受け付けております。

 学習相談会の前の時間には、airUを使用した学習方法を説明するガイダンスを行います。2016年度以前から在籍されている在学生の方を対象としたガイダンスですが、新入生の方もご参加可能です。ガイダンス内容は、airUで申込可能となったスクーリング申込や、airU上で受験可能となった単位修得試験、履修プランのたてかたなど、新たな機能を中心に説明いたします。また、2016年度からの変更点や注意事項についても改めてご説明いたします。申込不要ですので、直接会場にお越しください。全体ガイダンス終了後、個別相談も受け付けます。個別相談時にご自身のアカウントでログインして質問したい場合は、airUログインIDとパスワードを持参してください(2016年度以前に入学されている方は「サイバーキャンパス利用登録通知」のユーザID、パスワードでログインできます)。なお、本ガイダンスは、5/14(京都)、5/21(東京)で開催のairUガイダンスと同内容です。

https://air-u.campus.kyoto-art.ac.jp/news/detail/276/

——– ■airUガイダンス 日時:2017年6月4日(日)13:00~14:00  会場:京都・瓜生山キャンパス(教室は当日掲示) 会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)

■芸術学科学習相談会 日時:2017年6月4日(日)14:00~17:00 会場:京都・瓜生山キャンパス(教室は当日掲示) 会場:東京外苑キャンパス(教室は当日掲示)

田島恵美子(教員)  『キュッパのはくぶつかん』という絵本をご存じですか?  キャラクターグッズが販売されていたり、数年前にはこの絵本をきっかけとした企画展*もあり、すでに読まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。キュッパという丸太の男の子が主人公の絵本ですが、ちびっこ向けと侮るなかれ、芸術を学ぶ人にとって、なかなか意味深い、示唆的なお話となっています。

熊倉一紗(教員)  みなさん、こんにちは。今回は、新要件の方は選択必修科目でもある「芸術論I-2」について、課題に取り組む際のポイントなどを説明したいと思います。  「芸術論I-2」は、西洋および日本のデザインに慣れ親しむための入門的な科目です。私たちは日常、様々なデザインに囲まれて生活しています。例えば、街中でみるポスターや普段使用する家具や道具、ちょっとした時に読む雑誌の表紙や本の装幀、あるいはほんのりおめかしして出かける老舗百貨店の外装、車のデザインにファッションなど、本当に例を挙げたらきりがありません。この科目は、私たちの身の回りにあるデザインがどのような経緯で成立したのか、主に19世紀から現代にいたるまでのデザインの歴史的な流れを知り、近・現代デザインがどのような表現や造形によって構成されているのか、またどのような技術や要素が盛り込まれているのかについて理解することをめざすものです。