すでに検索の対象となる著作が定まっている場合

 

まずは自宅のWebから

著者名やタイトルの一部がわかっていれば検索は可能です。まずは自分がよく利用する図書館のOPACを検索してみましょう。京都芸術大学芸術文化情報センターのページからも検索できます。
なければ他の図書館を当たってみるか、国立情報学研究所が公開しているデータベースである「Webcat」や「Webcat Plus」(以上・本や雑誌)、「CiNii」(論文)などを利用します。

Webcat Plusの利用方法

1)Webcat Plus (http://webcatplus.nii.ac.jp)にアクセスする。

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2)検索キーワードを入れる。この場合、「泥絵」というキーワードをタイトルで検索しているが、もちろん「日本 写真」のように複合キーワードでも探せる(ワード間にスペースを忘れないこと)。また「岸田 劉生」というように人名でも探せる(人名の場合はタイトル検索と著者名検索の両方を試すこと)。また「ピカソ」のように外国の言葉で検索した場合、外国語の本もでてくることもある。

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3)検索すると次の画面が出てくるので、興味のある本を選んでクリックする。

4)次の画面が出て、図書情報が表示される。

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5)「外部サイトで検索」の各リンクをクリックすると、電子書籍、古書、公共図書館などでの在庫や所蔵情報を調べることができる。

気を付けたいのは、Webcat Plus ですべての図書が網羅されているわけではないことです。慣れてくれば、どのタイプの本がどの図書館に所蔵されているのかなどについて、見当がつくようになります。

良く読まれる著作の場合、重版されていたり、文庫化されたりします。それらは別の図書として個々にデータ化されています。初版年(古典文献の場合は書かれた時代、翻訳文献の場合はできれば原著の出版年)を念頭に置きつつ、なるべく新しいものからチェックしましょう。新しい本にはたいてい古い版のデータが載っているからです。
著者名リンクがある場合、そこにも目を通しておきましょう。同姓同名の著者が存在する場合や、同じ著者が異なる名前でデータ化されている場合があります。

→【例】著者名リンク:Ervin Panofsky
:アーウィン・パノフスキー
:エルヴィン・パノフスキー

新刊書の場合、購入されても配架されるまでに時間がかかることが多いので、ヒットがなければAmazonなどでも調べてみましょう。

目的の図書がお近くの図書館に所蔵されていない場合、大学・公立図書館の間ではたいてい相互利用協定が結ばれていますから、サービスカウンターなどに問い合わせてみましょう。閲覧・複写・貸借の条件は個々のケース(相手館とどのような協定を結んでいるのか、資料の価値や保存状態、保管場所など)により異なります。

図書館でWebの発達によりたいていの図書がどこにあるのか自宅にいながらにして探せる時代になりました。けれど、まだまだデジタルデータ化、オンライン化されていない図書情報もあります。その場合は図書館でカード検索や端末検索をすることになります。