比企貴之(教員)  京都駅から市営バスに乗り、10分足らずでバス停・博物館三十三間堂前に着く。そこでバスを降車すると京都国立博物館、道路を挟んで反対側には蓮華王院三十三間堂がみえる。蓮華王院は、今日、国宝建築として名高く、本学の学生のうちにも「行ったのは一度や二度ではない」という人も少なくなかろう。

神宮御神宝の美

カテゴリー: お知らせ愉快な知識への誘い美術館・展覧会情報 |投稿日:2017年11月26日

比企貴之(教員)  伊勢神宮では、20年に一度、正殿はじめ諸殿舎を新たに造替するとともに、殿内に奉納される装束・神宝などにいたるまでを調進し、新宮に神霊を遷す一大事業がおこなわれる。これを式年遷宮と称す(「式」はさだめの意。「式年」で定めの年の意)。初めて催行されたのは、内宮が持統天皇4年(690)・外宮がその翌々年というから、いまから1,300年余りも昔のことである。以来、先頃2013年(平成25)の催行まで、中世の室町時代に120年ほどの途絶はあったものの、62回を数えている。