高橋千晶(芸術学コース教員)

 テレビやインターネットなど映像の多様化が進むなかで、「メディア・リテラシー」という言葉が登場して久しい。「リテラシー」とは字義通りには「読み書きする能力」であるが、メディア・リテラシーでは、その意をもう少し広く捉え、現代の情報社会を生きる観者がメディアを主体的に批判・評価していく姿勢と定義されている。