大橋利光(芸術学コース教員)

みなさん、お元気でしょうか。いつまでも暑い暑いと思っていたら、あっという間に秋まっただ中です。芸術の秋、読書の秋、学問の秋をそれぞれに楽しんでおられることと思います。

佐藤真理恵(芸術学コース教員)

墓碑彫刻(前350-325年頃)、ケラメイコス出土、アテネ、国立考古学博物館蔵

墓碑彫刻(前350-325年頃)、ケラメイコス出土、アテネ、国立考古学博物館蔵

かすかに秋の虫の音が聞こえてきたとはいえ、いまだ残暑厳しいみぎり、皆様いかがお過ごしでしょうか。 長引く悪疫蔓延により、この夏は各地の祭や行事が軒並み中止となりましたね。ここ京都でも静かな夏でした。また、皆さんやお身内のなかにはお盆でも帰省を見送った方が多かったことと思います。このように、親しい人にも逢えない状況が長らく続いています。 この状況下、人との接触を避けつつコミュニケーションをとる手段として、テレビ電話、リモート会議やリモート飲み会、オンライン授業などが活用されてきました。これらのツールを使ってみると、どんなに離れていようと、実際の対面に遜色ないほどの臨場感を味わうことができるため、働き方・人付き合い・学び方の可能性が格段に拡がったのは確かです。しかし、同時に、従来型の「対面」の意義もまた浮き彫りになってきたように思われます。

三上美和(教員)

今年2月20日、気づいたらもう葉桜でした。

今年2月20日、気づいたらもう葉桜でした。

みなさん、こんにちは。芸術学コースの三上です。新型コロナウィルスが猛威を振るい、日々深刻さを増すなか、どのようにお過ごしでしょうか。体調を崩した方、御家族の方がおられましたら、一日も早く回復されるようお祈り申し上げます。日常風景が一変する一方、例年通り季節がめぐり、日増しに緑の濃くなるのを目にすることで、ひととき救われるような気持ちになります。

佐藤真理恵(教員)

遠矢射るアポロン、ニオビッドの画家作画のクラテル(部分)、前475-425年頃、パリ、ルーヴル美術館蔵

遠矢射るアポロン、ニオビッドの画家作画のクラテル(部分)、前475-425年頃、パリ、ルーヴル美術館蔵

 早いもので、七草粥を口にしてからもうひと月以上が経つ。このところ世間は新型コロナウィルスの話題一色であり、さながら「唐土の鳥」襲来の様相。  これまでにも人類は、ペスト、マラリアやコレラなど感染症の大規模な流行に遭遇し、そのたびに程度の差はあれ政変や社会の混乱が生じてきた。そしてまた、それら疫病を題材とした芸術作品もまた生まれてきた。  有名な例として、ルネサンス期にボッカッチョが草した『デカメロン(十日物語)』(1349‐1353年)は、ペストから逃れて郊外に籠ったフィレンツェの男女10名が10日間毎日各人一話ずつ披露した物語集という体裁をとっている。  いっぽう、美術に目を向けてみると、疫病はしばしば降りそそぐ矢として表象されてきた。あるいは、矢に射抜かれてもなお生きた聖セバスティアヌスはまた、ペスト除け聖人として信仰されたという。

みなさんこんにちは。芸術学コース事務局です。

今回は通信教育部芸術学コースを卒業された 須田雅子さんについてご紹介いたします。

彼女は本学での学びを機に東京から昭和村へ移住をされました。

彼女の人生の軌跡、そしてその中で芸術学コースでの学びが どのように影響を与えたのか『日経ARIA』での取材でたっぷりと語っておられます。

是非ご覧ください!

https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/072500118/112900009/?i_cid=nbparia_sied_st_new

歴史的建造物の修復

カテゴリー: コースサイト記事 |投稿日:2019年9月1日

加藤志織(教員)  2019年4月15日の夕方(日本時間では16日の未明)、パリの中心にあるノートルダム大聖堂で火災が発生した。この建物がゴシック様式であることを象徴する尖塔は無残にも崩落、身廊を覆う天井の大部分、堂内に設置された貴重な文化財も焼失もしくは大きな損傷を受けた。その原因は現在も特定されてはいないが、皮肉なことに改修工事中に発生した何らかの人為的ミスあるいはトラブルだとみなされている。ユネスコの世界遺産としても有名な聖堂が真っ赤な炎に包まれる衝撃的な映像は瞬時に世界中へとライブ中継あるいは配信され多くの人びとを驚かせると同時に悲しませた。

佐藤真理恵(教員)

京都ギリシアローマ美術館外観

京都ギリシアローマ美術館外観

 日本で、しかも京都で古代ギリシア・ローマの美術作品を鑑賞できることをご存じだろうか。洛北は北山の閑静な住宅街のなかにひっそりと佇む、その名も「京都ギリシアローマ美術館」は、日本で唯一の古代地中海美術コレクションを擁する私設美術館である。ややもすると見落として通り過ぎてしまいそうなほど館が奥まっているうえ、きょうびHPももたず発信される情報が限られていることからも、しばしば隠れ家と称されるこの珍しい美術館について、ここで少し紹介してみたい。

「大嘗祭」雑感

カテゴリー: コースサイト記事愉快な知識への誘い |投稿日:2019年7月20日

梅原賢一郎(教員)  5月1日をもって元号がかわり、10月22日には新天皇の「即位の礼」が、11月14日には「大嘗祭」がとりおこなわれることになっている。皇位の継承を国の内外に示す、国事行為(内閣の助言と承認を必要とする)である「即位の礼」とはちがって、皇室の行事とされる「大嘗祭」は、衆目にさらされることはなく、秘事とされ、行事の真相はなお謎につつまれている。そして(それだからこそ)、おおくの研究者が、あるいは文献に基づいて、あるいはフィールドワークの見地から、抑制的に、ときには、想像たくましく、それぞれの「大嘗祭」論を発表していることはよくしられている。とりわけ、践祚の年の前後には、「論」があまた出版されるであろう。平成天皇のときもそうであった。  いろいろな「論」を読んで、思うところがある。

池野絢子(教員)

図1:ジーノ・セヴェリーニ《母性》1916年、カンヴァスに油彩、92×65cm、エトルリア美術館、コルトーナ

図1:ジーノ・セヴェリーニ《母性》1916年、カンヴァスに油彩、92×65cm、エトルリア美術館、コルトーナ

 第一次世界大戦の前後から第二次世界大戦が始まるまでの戦間期、ヨーロッパの前衛芸術家たちの多くが、それまでの前衛的な画風を捨てて「古典性」や「伝統」の重要性を説き始める。作家のジャン・コクトーの著作に因んで、一般に「秩序への回帰」と呼ばれるこの傾向は、大戦によって生じた破壊と混乱のなかから、再び秩序を取り戻そうとした芸術上の動きであると理解されている。

「身近なバリアフリー」

カテゴリー: コースサイト記事 |投稿日:2019年3月15日

三上美和(教員)  みなさん、こんにちは。お変わりございませんか。芸術学コースの三上です。寒さの厳しかった2月も終わり、梅がほころび、心地よい風にも春を感じる季節を迎えました。 スクリーンショット 2019-03-15 20.57.22  いきなり私事で恐縮ですが、半年ほど前、足腰に不調を感じて整形外科にかかったところ、あっさり病名がつき「腰痛持ち」になりました。今のところ運動療法と生活改善が有効であり、荷物が1キロ増えるごとに股関節には5倍(つまり5キロ)の負担になると言われ、いつも背負っていた重いリュックを点検。財布などの最低限のものに絞り、それでもなんとなく重量感のあるリュックを乗せるキャリー・バッグを探し、一見すると出張のようなスタイルで外出することになりました。