三上美和(芸術学コース教員)
みなさんこんにちは、三上です。いよいよ師走になりましたね。今年一年、本当にお疲れ様でした。コロナ禍でつらい目に合われた方に、心よりお見舞い申し上げます。
〇最近の講義について 芸術学コースでも、コロナの流行が始まってからは遠隔授業が主体となりました。最初は不安もありましたが、今は対面の講義とそれほど変わらないと感じてます。多くの遠隔授業を経験している学生は、おそらく我々教員より遠隔授業に慣れているのではないかと思います。
金子 典正(教員) 皆さん、こんにちは。金子です。あっという間に6月となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今月が終われば一年の半分が終わってしまいます。本当に早いですね。さて、今年は年が明けてから新天皇の御即位を記念して全国各地の寺社仏閣で様々な特別公開が行われていますが、先月の今年の奈良国立博物館の正倉院展の発表にあわせて、東京でも正倉院宝物をみることができる「御即位記念特別展 正倉院の世界 皇室がまもり伝えた美」が東京国立博物館で10月14日(月)~11月24日(日)に開催されることが報道されました。奈良国立博物館と東京国立博物館で正倉院宝物を同時に展示するのは初めてのことで、さらに今回の御即位を記念して、いずれも超有名な宝物が久しぶりにお披露目されます。
三上美和(教員) みなさん、こんにちは。例年にない厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今回は日本画家荒井寛方(1878-1945)について少し述べてみたいと思います。 みなさんは荒井寛方を御存知でしょうか。明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、仏教をテーマに独自の作風を築きました。同時代、寛方と同じく日本画団体である日本美術院で活躍した横山大観、下村観山、菱田春草と比べるともうひとつ知名度が高くないようです。
三上美和(芸術学コース教員)
皆さんこんにちは。なかなか時間を作れず更新が遅くなってしまいました。でもなんとか滑り込みで最近見た展覧会をいくつか紹介します。内容は全く違いますが、いずれも意義深いものでした。
一つめは、府中市美術館の「東京・ソウル・台北・長春ー官展にみるーそれぞれの近代美術」。この展覧会の一番の意義は、開催に至ったこと、これに尽きると言っても過言ではありません。というのも、日本で最初の政府主催の展覧会、文展(文部省美術展覧会)に関しては、これまでも紹介されてきました。しかし本展のように、日本統治下の台湾、朝鮮、そして日本の強い影響下に置かれた満州でも開催されていた官立の展覧会と一緒に展観されたことはありませんでした。東アジアの近代美術という大きな視点で美術史を捉える新しい試みであり、日本、台湾や韓国の学芸員による共同企画という点も大変意義深いものです。
私としては、初めて知る画家、彫刻家が多く、充実した作品と出会うことができたのも収穫でした。詳細な図録も、今後の同様の展覧会の基礎となることでしょう。本展は府中市美術館を経て、現在は兵庫県立美術館に巡回しています(7月21日まで)。
濱村繭衣子(芸術教養コース教員)
(…今回は、芸術教養学科の濱村繭衣子先生が、御専門の江戸絵画の展覧会を中心に御紹介くださいました。今春の江戸期の展覧会の充実ぶりに、改めて驚かされます。先生ならではのディープな内容をお楽しみください。)
みなさん、こんにちは。濱村です。 ゴールデンウィークに向けて展覧会巡りを計画している方もおられることでしょう。みなさんの中にはテキスト科目の「日本美術史」を勉強されている方もいらっしゃると思います。今回はなかでも最近話題になっている江戸時代の展覧会を中心にお届けしましょう。
今年も下記の日程で芸術学コース主催の公開講座を開催いたします。今回の講座では水野千依教員をファシリテーターとし、イタリア服飾史と色彩象徴論がご専門の伊藤亜紀先生をお招きし、以下のテーマでお話しいただきます。受講料は無料、事前申込みも不要ですので、みなさん、奮ってご参加ください。芸術学コース以外の方、一般の方、どなたでも聴講可能です。
「イタリア・モードは死なず」
伊藤亜紀先生(特別講師:国際基督教大学教養学部教授)
- 日時:2014年5月18日(日)15:00~17:00(開場14:30)
- 開場:京都造形芸術大学(東京・外苑キャンパス)
- 入場料無料/事前予約不要
…詳しくは、こちらのPDFをご参照ください【PDFファイル】。
三上美和(芸術学コース教員)
皆さんこんにちは、教員の三上です。行く先々で桜に迎えられる季節となりましたね。以下、最近見た展示を紹介します。
世田谷美術館のある砧公園の桜はまだつぼみで、満開は会期終了間際になりそうですが、同館で開催中の「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」(4月6日まで、岡山県立美術館で4月18日から5月25日まで巡回)では、近代を代表する洋画家岸田劉生を軸に、その父吟香、娘麗子の活動を資料と作品でたどるものです。吟香は日本初の新聞を横浜で創刊し、起業家として活躍する傍ら、同時代の美術家たちとも盛んに交流しており、吟香が激賞した高橋由一《甲冑頭》や、山本芳翠の代表作《裸婦》、小林清親の浮世絵も同展の見所の一つ。劉生についても代表的シリーズである《麗子像》の他、初期の水彩画から晩年の風景画まで展示。さらにこれまでほとんど知られてこなかった麗子について、幼少期から晩年までを作品と資の料で丁寧に紹介。麗子が美術学校入学の夢を娘に託しつつ、明るい油彩画を生涯描き続けていたことなどを知ることができる貴重な機会となりました。