中野志保(本学講師)
国立新美術館で開催中の「日展 100年展」(http://nitten100.jp/)に行ってきました。
キャッチコピーのごとく、と言うと大げさな気がしますが、明治時代から誕生して、現代にいたる「日本画」「洋画」「彫刻」「工芸」の優品が揃っていて、大づかみではありますが、確かにここ100年の日本の「美術」史がたどれる展覧会だったように思います。
杉崎貴英(本学講師)
木下史青氏は、東京国立博物館で展示デザイナーとして活躍中の方。
【プロフィール】http://webarchives.tnm.jp/members/shisei/ 【インタビュー】http://www.tansei.net/casestudy/no16/tnm/main.htm 【東博の展示】http://www9.plala.or.jp/gentleman/inoken/05TYO/05tyo.htm 【大学の授業】http://www.pcs.co.jp/joshibi07/jsb_univ_syllbs15.pdf (pdfファイルです。34ページ目。「展示デザイン」で検索すると便利)
中野志保(本学講師)
この秋、関西で開催された下記2つの展覧会の感想をお送りします。
狩野永徳展 会期:10月16日(火)〜11月18日(日)、京都国立博物館
NHK日曜日術館でも特集され、連日大勢の入場者を得ていたようですね。永徳をはじめ、同時代の江戸狩野・京狩野派絵師の作品が並んでいました。永徳と言えば、歴史の教科書に必ずと言っていい程出てくる《唐獅子図屏風》や、国宝《檜図屏風》、《上杉本洛中洛外図》が有名です。
杉崎貴英(本学講師)
こんばんは。芸術学コース講師の杉崎です。さっき、Web上にこんな話題が目にとまりました。
松本直子氏(岡山大学大学院准教授)による講演「ジェンダー考古学」があったそうで、「縄文時代は、男女の権力の差が小さい社会だった」といった内容が論じられたとか。また記事によれば、松本氏曰く、
杉崎貴英(本学講師)
こんばんは。芸術学コースの杉崎です。
中野志保(本学講師)
今回は、天台宗延暦寺の基礎を築いた慈覚大師円仁(794-864)の生涯とその活動を追った展覧会を紹介します。
「慈覚大師 円仁とその名宝」展 http://www.shiga-kinbi.jp/exhibition/exhibition_now.html 滋賀県立近代美術館 期間:2007年8月11日(土)〜9月24日(月・祝) 開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:毎週月曜日 (ただし9月24日(月・休)は開館)
杉崎貴英(本学講師)
ちょうど一年前に出た本です。お読みになった方、いらっしゃいますか? 著者の田中さんの御専門は中世の説話文学。道成寺縁起絵巻を論じた章のある『〈悪女〉論』、それと好一対のテーマによる『聖なる女』、中世の宗教世界と想像力が照らし出される『外法と愛法の中世』、猫好きにはたまらない『鈴の音が聞こえる─猫の古典文学誌─』など、私の本棚にも何冊か並んでいます。並行して、古典の楽しみを一般向けに伝えるために、『日本古典への招待』〈ちくま新書〉、『古典がもっと好きになる』〈岩波ジュニア新書〉、などをお書きになっています。
上村博(本学教授)
(『雲母』誌の研究室便りのつづきでもあります。) 先日、地質学の先生に海岸の地層と潮のお話を伺いました。潮の満ち引きは、ご承知のとおり、月の引力や太陽の引力によって生じます。海からずいぶん離れた京都あたりで暮らしていますと、潮の干満にもついつい無頓着になってしまいますが、港町の方はもちろん、海辺の生物にとっては一大事です。とりわけ、海水中からいろんな養分を摂取している魚介類にとっては、潮はそのまま自らの生活の基盤であり、リズムとなっています。そして貝類は、成長の過程で自分の殻を長い時間をかけて形作るのですが、そこに潮の満ち干がはっきりと年輪を刻むように模様として残るそうです。それが成長線と呼ばれるもので、年輪どころか、一回一回の干満が線となって堆積し、貝殻の複雑な模様を織り上げてゆくそうなのです。気の長い話です。
杉崎貴英(本学講師)
高校までの学校教育で、日本の美術のことを教わったのはどんな機会だったでしょう?美術科での鑑賞教育の大切さが見直されてきたのは最近のこと、ほとんどの方々は、日本史の授業だったのではないでしょうか。それはいわゆる「文化史」のさらに一ジャンルでした。受験勉強の頃を思いかえせば、やるべきことは作品名・作者名はもとより、位置づけや評価までが定式化された“重要事項”のインプット。参考書に写真があるのは数点だけ、小さな図版が申し訳程度に載っていて、それも教科書では白黒だったりする。そういえば大きさの説明さえなかったぞ。今から思えば、そんな情報だけで「わかる」ことが求められるとは理不尽な気もするが、期末テストの前なんか、消化不良のまま丸呑みもしたっけ──などと回想する向きは、結構多いのではないでしょうか?
杉崎貴英(本学講師)
2001 年7月刊。本誌12号の文献紹介で佐藤守弘氏が述べられたように、90年代にはこれまでの日本美術史の言説を再検討する研究が相次いだ。例の雪舟展は既に8年前から準備が始まっていたというから、さきに述べたような関係図書の傾向もそうした90年代の動きの所産といえよう。京都にあって京焼の研究に取り組んでこられた著者による本書もまた、こうした状況にリンクするものである。