三上美和(芸術学コース教員)

 皆さん、こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。コロナの感染がおさまらないなか、各地で大規模な水害も発生しています。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。  春の学習ガイダンスも延期となり、さぞお困りでしょうが、いずれ状況が好転したときに備え、今できる範囲で進めましょう。皆さんが少しずつでも前に進めるよう、以下にアドバイスします。  

池野 絢子(教員) 「黄金のアデーレ」(2015年)という映画をご存知でしょうか。グスタフ・クリムトの描いた《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I》(1907年・図1)という絵画をめぐる物語です。金地の上に美しく着飾った女性が豪華で装飾的な技法で描かれた、クリムトの代表作の一つであり、大変魅力的な絵画なのですが、映画は制作経緯の話でも、クリムトの生涯の話でもありません。そこに描かれた女性アデーレと、その作品の所有者をめぐる物語です。

拈華微笑2018(1):学びの方法論

カテゴリー: お知らせ |投稿日:2018年7月1日

田島恵美子(教員)  皆さんの中には、働きながら学ばれている方も多いと思います。中には、「社会人になってもまだ勉強しているの。すごいね。」さらに美術や芸術関係の勉強をしていると答えたなら、「勉強してどうするの? 何か資格でも? 」つまり、何の役に立つの? といったニュアンスを含む質問が返ってくる、といった経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

拈華微笑2017(2):外国語のススメ

カテゴリー: 『雲母』について |投稿日:2017年8月26日
池野絢子(教員)
 卒業研究で西洋美術史を研究したいと考えていらっしゃる学生さんからたまに寄せられる質問に、「語学に自信がないのだけれど、どうしたら良いか」というものがあります。関心はあるのだけれど、外国語が読めないから、研究対象としては選べない。そう思って西洋美術史をあきらめてしまう方もいるようです。

田島恵美子(教員)  『キュッパのはくぶつかん』という絵本をご存じですか?  キャラクターグッズが販売されていたり、数年前にはこの絵本をきっかけとした企画展*もあり、すでに読まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。キュッパという丸太の男の子が主人公の絵本ですが、ちびっこ向けと侮るなかれ、芸術を学ぶ人にとって、なかなか意味深い、示唆的なお話となっています。

拈華微笑2016(7):マリメッコ展

カテゴリー: 『雲母』について |投稿日:2016年11月26日

熊倉一紗(教員) 豊かな森や湖に囲まれ、ムーミンを生み出し、優れた社会保障制度を維持している国といえば……そう、フィンランドです。フィンランドは、デザインにおいても優れた作品の数々を生み出してきました。そんなフィンランド・デザインを代表する「マリメッコ」の日本初となる大規模な巡回展が現在、開催されています。

小林留美(教員) そこに何が描かれているのか、はきとした言葉にはしにくい作品というものがあります。いわゆる具象ではない抽象画だから、というわけではおそらくありません。2011年に亡くなり、昨夏、原美術館で日本初の大きな個展が開かれた現代アメリカの作家、サイ・トゥオンブリーの絵画やドローイングは、そういった類の最たるものであるような気がします。そしてこの夏、DIC川村記念美術館で、初めて、彼の写真をまとまって見る機会がありました。

拈華微笑2016(5):論文を書く苦しみ

カテゴリー: 『雲母』について |投稿日:2016年8月25日

金子典正(教員)  論文、報告書、依頼された原稿など、大学で教員として仕事をしていると文章を書く機会は本当に多い。出来上がった文章をパソコンの画面上で何度も読み返し、さらにプリントアウトして何度も読み返す。推敲を重ねて、誤字脱字はないか、表現はおかしくないか、世に出して恥ずかしくないか、時には余計なことを考え過ぎてしまって原稿がなかなか完成しないこともある。

拈華微笑2016(4):記憶の方法

カテゴリー: 『雲母』について |投稿日:2016年7月25日

田島恵美子(教員)  日々の学習の中で、ちゃんと勉強したのになかなか記憶として定着しない、読んだ本の内容をよく覚えていないといった経験はないでしょうか。実際、私自身が痛感していることであり、限られた時間で研究を進めていく上で、何度ももどかしい思いをしています。  そんな中で、参考文献として瞑想や記憶術の本に目を通す機会があり、記憶とその方法について考えさせられるとともに、改めて自身の勉強の方法を見直す機会ともなりました。そのことについて、簡単ですが述べてみたいと思います。

三上美和(教員)  東京国立近代美術館の「安田靫彦展」に行きました。日本画としては長い展示期間にもかかわらず、諸事情で終盤近くになってしまいました。そのためやや混んでいたものの、気になる作品をじっくり見ることはできました。

安田靫彦展

安田靫彦展